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それから、関連商品販売というのがありますが、実は今はこの関連商品販売というのが猛烈に盛んになってきました。むしろ東京あたり、特にこれはポピュラー系統は非常に多いですけれども、ポピュラー系統の方なんかに伺ってみますと、コンサートそのものだけの数字でいくと非常に大きな赤字が出るんだけれども、関連商品の収入でそれを補うという考え方が定着してきているようです。関連したCDを売る権利だとか、簡単な物では、いわゆるグッズ、Tシャツだとか何だかんだというアーチストと関係のあるグッズを売るとか、そういうことの収入が非常にふえてきているというふうに聞いております。
支出の方は、ここに書いてあります会場費、出演料、音楽費、宣伝広告費、その他ということです。
評論家、ジャーナリズムというのがそこに書いてございますが、評論家、ジャーナリズムは聴衆の立場だと考えてよいと思います。午前中にもちょっとお話しいたしましたように、舞台芸術では、創造者から発信されたメッセージが聴衆に受けとめられ、聴衆の反応が逆に返ってきて、またそこで創造が高まっていくという循環を繰り返すのだというようなことを申し上げましたが、そういった点で、評論家ですとかジャーナリネムというのは、聴衆の方の立場になって、中間の部分にも、左側の部分に対してもいろいろな刺激を与えているというのが、今の音楽の世界の構図だと思います。
次の資料4に「コンサート・マネージメントの実務」というのが書いてございまして、これも一々ずっとやっていけば、やることはたくさんあるんですが、私が1人でしゃべってしまっても演習になりませんので、今までのところで何かご質問とか、あるいは自分のところでこういうことをやっているというような事例紹介みたいなことですとか、そのようなことでご発言いただける方はございませんか。何かありませんでしょうか。何でも結構なんですが、ご質問みたいなことがあれば、それをきっかけにして、またいろいろと話が発展すると思うんですけれども……。
先にちょっと資料の説明だけしておきますと、資料4に「コンサート・マネージメントの実務」と書いてあります。これは、具体的にコンサートを開く場合、大体2年前に企画を立てるとして、どんなことをやる必要があるのかということを一応時間を追って羅列してみた。つまりスケジュール表ですけれども、これも一々説明していたら大変なんです。だから、ここのところが知りたいということがありましたら、むしろ皆さんから質問を出していただいて、お話をさせていただけるとありがたいんです。

 

○松島 
札幌市教育文化会館の松島と言います。

 

 

 

 

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